(株)マイクロアーツ 千葉宣明
賛助会員専用のBLOGが開設されその第一号の名誉にあずかりました。
CADに関連した、よもやま話をしたいと思います。
今回は縮小の話です。従来の手書き図面は文字も手書きが一般的ですので、この手書き図面を縮小するとどうしても文字が見づらく、また縮小するためにはいろいろと手間がかかります。
これがCADで書いた図面だと、文字はフォントですから縮小してもつぶれず、手持ちのレーザープリンタに縮小印刷するだけですので手軽に縮小図面が作れます。
この結果、CADの普及により出力する図面がどんどん小さくなり、
大部分がA3サイズで間に合ってしまうということになってきました。
縮小に合わせた三角スケールも販売されており、場合によっては確認申請までA3縮小で提出する設計事務所もあるようです。A1用紙を折る手間と、A3用紙を折る手間は雲泥の差ですから、どうしてもA3の方が良くなってしまいます。
また、従来は詳細図などは1/30~1/10程度で書かれることが多かったのですが、どうせ縮小するのならと最初から1/60~1/20で作成してしまう場合もあります。1/30で書いて縮小印刷して読めるのであれば、最初から1/60で書いても同じことです。CADの普及で、長年誰も疑わなかった縮尺に対する概念までも変わり始めているようです。昔は矩計図を1/60で書いたりしたら怒られたものですが。
さて、私の会社はCADデータをPDF化するツールを開発販売しているのですが、お客様の中には縮小連続印刷の用途に当社ツールをご利用いただいているケースがあります。PDFはご存じのように、紙と同様に用紙サイズが明確ですので、一旦、複数の図面を束ねて1ファイルのPDFを作ってしまえば、あとは誰が操作しても簡単に縮小図面を連続印刷することが出来てしまいます。A3レーザープリンタは高速ですので、100枚程度の図面ならあっというまに出力してしまします。本来ですと、紙を使わずに済むはずのPDFですが、逆に大量連続印刷用ツールとして使われているのは皮肉な話です。
やはり、図面=紙なんですね。
参考までに、A版サイズを1サイズ縮小(A2→A3等)すると70.71%で、2サイズ縮小(A1→A3等)で50%です。70.71%に対応した特殊三角スケールが市販されていますので、縮小図面でもそのまま三角スケールを当てることができます。CADデータだと縮小率も正確ですから、寸法もピタリとあってくれます。でも、くれぐれも縮小率を勘違いして拾い間違いなどの無いようにご注意ください。
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