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2008年3月31日 (月)

総合評価方式と低価格入札そして設計変更

一般競争入札だけでは低価格入札が防げないので、「一般競争入札」と「総合評価方式」は対にすべきとの議論は最近非常に多くなってきて良い方向に向かっていると思います。
これは、悪徳業者、特に資格だけは持っているが実績も技術者も持っていないような業者を閉め出す効果はあるでしょう。

しかしながら、発注者は安く受注してもらいたいと思っているのも事実でしょう。
相変わらず、オンブズマンの資料などが新聞のネタになっていますが、それはいつも落札率です。総合評価方式にも拘わらず、60%台の落札率が見られるのはどうしてなのでしょうか?しかも、「最低制限価格」や「調査基準価格」が設定されているにも拘わらずです。

・ 最低制限価格を発注者が安く設定する
・ 調査基準価格を下回っていても調査の結果問題なし

として、安易に低価格の落札が出来るということしかありません。
 これでは、「総合評価方式」に名を借りて発注者が安値誘導をしているとしか考えられません。これは、請負者側が、しっかりと落札率・最低制限価格・調査基準価格をチェックしていれば直ぐに分かることです。しかしながら、この問題が発注者の問題・意識として取り上げられることはほとんどありません。

それと同じような問題で、もっと根が深いのが「総合評価方式」における施工計画(技術提案)と設計変更の問題です。

発注者の設計では施工できないと受注者の誰もが考えるような発注の仕方があると、受注者は設計変更に絡む課題を取り上げることになり、その結果、落札できると自費負担で、設計変更に絡む問題に取り組むことになります。

最低制限価格や調査基準価格ぎりぎりで入札し、その上、設計変更も負担するでは受注者は利益など出るわけがないのです。結果的には問題になっている「低価格入札」と何ら変わらなくなってしまいます。

設計変更を先取りするような鋭い、立派な提案をする場合にその費用までも受注者に負担させることの無いような「総合評価方式」はできないものでしょうか?

抜け落ちた設計をして設計変更に手を付けさせるようなことが発注者側で行われることはないのでしょうか?

「設計変更」と「総合評価方式」こそ、発注者・受注者間で今後一番議論をしていただきたい問題です。

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